2024年8月28日(日本時間29日)、ロサンゼルス・ドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムで行われたオリオールズ戦で、大谷翔平選手と愛犬デコピンによる特別な始球式が行われました。この始球式は、メジャーリーグでも前例のない出来事として大きな話題を呼びました。
始球式では、大谷選手がデコピンを抱えてマウンドに向かい、デコピンはマウンド上に置かれたボールをくわえて大谷選手の元へ走りました。この愛らしい光景に、球場は大きな歓声に包まれました。
この日は大谷選手とデコピンのボブルヘッド人形が先着4万人に配布されるイベントも行われ、試合開始5時間半以上前から球場には1キロ近い長蛇の列ができるほどの人気ぶりでした。
大谷選手は試合後のインタビューで、デコピンとの始球式の練習期間について「3週間くらいしました」と明かしました。この発言は、ファンの間で大きな反響を呼びました。
プロ野球選手である大谷選手が、愛犬との始球式のために3週間もの時間をかけて練習したという事実は、彼の真摯な姿勢と愛犬への愛情を示すものとして注目されました。
始球式後、大谷選手は「素晴らしいですね。良いおやつを買ってあげたいなと思います」と笑顔で答えました。この発言からも、大谷選手のデコピンへの深い愛情が伝わってきます。
また、大谷選手は「僕が緊張していたんですけど、なんとか綺麗に決めてくれてよかったなと思います」とも語っており、愛犬の活躍を心から喜んでいる様子が伝わってきました。
この始球式は、メディアやファンの間で大きな話題となりました。ドジャースの公式X(旧Twitter)では、始球式の動画が7,450万回も再生されたというデータもあります。これは、2024年シーズンの中で最多の再生回数だったそうです。
MLBの公式Xアカウントでも、デコピンの動画がトップに固定されるなど、その人気ぶりが伺えます。
この日、球場では大谷選手とデコピンのボブルヘッド人形が先着4万人に配布されました。この人形を求めて、多くのファンが早朝から球場に詰めかけました。
中には、試合開始9時間前から並んだというファンもいたそうです。通常30ドルほどの外野席が、この日は130ドル以上で取引されるなど、チケット価格も高騰しました。
大谷選手とデコピンの絆の深さは、日頃のケアや訓練の賜物でもあります。動物行動学の専門家によると、大観衆の中で落ち着いて行動できるのは、子犬の頃からさまざまな環境に慣れさせる社会化トレーニングが重要だとされています。
大谷選手の妻・真美子さんが、デコピンのケアや訓練に深く関わっているという情報もあります。真美子さんの献身的なサポートが、デコピンの成長と大谷選手との絆を支えているのかもしれません。
犬の訓練に関する詳細な情報は以下のリンクで確認できます:
公益社団法人 日本犬協会 - 訓練
以上のように、大谷翔平選手とデコピンの始球式は、単なるイベントを超えて、選手と愛犬の絆、ファンとの交流、そしてスポーツの枠を超えた感動を生み出す出来事となりました。この始球式は、野球ファンだけでなく、多くの人々の心に残る素晴らしい思い出となったことでしょう。