読売ジャイアンツ球場の魅力と観戦のコツ

読売ジャイアンツ球場の概要と特徴

 

読売ジャイアンツ球場は、神奈川県川崎市多摩区のよみうりランド内にある野球場です。1985年に完成し、読売ジャイアンツの二軍（イースタン・リーグ）の本拠地として使用されています。球場の規模は、センター121.9m、両翼97.6mとコンパクトな設計になっています。

 

この球場の最大の特徴は、選手との距離の近さです。グラウンドや選手との距離が近いため、ネット越しのすぐ目の前で選手のプレーを見ることができます。打球音や選手の声を間近に聞くことができ、スリリングな試合観戦が楽しめます。

 

また、よみうりランド内にあるという立地も魅力の一つです。自然豊かな環境の中で野球観戦ができ、特に晴れた日の青空の下での観戦は格別です。ほとんどの試合が日中に行われるため、爽やかな雰囲気の中で野球を楽しむことができます。

読売ジャイアンツ球場の歴史と変遷

読売ジャイアンツ球場の歴史は1985年にさかのぼります。それ以前、巨人は東京都大田区の多摩川左岸河川敷にあった「巨人軍多摩川グラウンド」を使用していましたが、雨天時の使用が困難であるなど、施設の不備が指摘されるようになりました。

 

そこで球団は、より充実した練習環境を整えるべく、よみうりランド内に新しい球場を建設することを決定しました。1984年に屋内練習場が完成し、翌1985年秋に球場が完成しました。1986年からは、イースタン・リーグ公式戦の巨人主催試合が主にこのジャイアンツ球場で開催されるようになりました。

 

開場当初は観覧設備が不十分でファンから不評でしたが、近年になって球場設備の改善が行われています。2001年から2002年にかけてブルペンの増設、観客席の改築などが行われ、2003年には磁気反転式スコアボードが設置されました。

読売ジャイアンツ球場の設備と収容人数

読売ジャイアンツ球場の設備は、プロ野球の二軍戦を快適に観戦できるよう整えられています。グラウンドは内野がクレー舗装、外野が天然芝となっています。照明設備は6基あり、ナイターゲームも開催可能です。

 

収容人員は約4,000人となっていますが、現在工事により減席中とのことです。座席は主にバックネット裏とダッグアウト周辺に配置されており、どの席からも選手のプレーを間近で見ることができます。

 

球場内には売店も設置されており、試合観戦中に軽食やドリンクを購入することができます。土日祝の試合日には複数のキッチンカーが並び、より多様な球場グルメを楽しむことができます。

読売ジャイアンツ球場でのイースタン・リーグ観戦のポイント

読売ジャイアンツ球場でのイースタン・リーグ観戦には、いくつかのポイントがあります。

1. チケットの購入：チケット価格は平日と休日で異なりますが、休日のバックネット裏でも1200~2200円とお手頃です。中学生以下は600円で観戦できます。
2. 試合スケジュールの確認：毎年3月下旬から10月上旬にかけて、約70試合のイースタン・リーグ公式戦が行われます。
3. 選手の写真撮影：選手との距離が近いため、お気に入りの選手の写真撮影も楽しめます。
4. グルメの楽しみ方：球場グルメも充実しています。特に「ジャイアンツきつねうどん」や「チキンカツバーガー」がおすすめです。
5. 天候の確認：屋外球場のため、晴れた日の観戦がおすすめです。青空の下での観戦は格別の体験となります。

読売ジャイアンツ球場周辺の観光スポット

読売ジャイアンツ球場周辺には、試合観戦以外にも楽しめるスポットがあります。

1. よみうりランド：球場に隣接する遊園地で、試合の前後に遊ぶことができます。
2. HANA・BIYORI：植物と光のデジタルアート空間で、美しい花々を楽しめます。
3. シェーキーズよみうりランド店：ピザやパスタなどを楽しめるレストランです。

 

これらの施設は、読売ジャイアンツ球場の試合チケットを提示することで割引が受けられるキャンペーンを実施しています。

読売ジャイアンツ球場の未来：TOKYO GIANTS TOWN構想

読売ジャイアンツ球場の未来に関する興味深い計画があります。2016年10月、球団は「TOKYO GIANTS TOWN」構想を発表しました。この計画では、ジャイアンツ球場から徒歩10分程度の場所にある東京都稲城市の南山東部地区に、新しい球場と商業施設を建設する予定です。

 

新球場は「ジャイアンツタウンスタジアム」（略称：Gタウン）と名付けられ、2025年3月に開業予定です。収容人数は約2,600席で、地上3階建ての鉄筋コンクリート造（一部鉄骨造）となります。中堅122m、両翼100mの人工芝グラウンドにLEDナイター照明を備え、サブグラウンドも併設されます。

 

この新球場は、イースタン・リーグ公式戦のほか、女子チームや2024年に新設されたU-15ジュニアユースチームの活動の場にもなる予定です。さらに、野球以外のエンターテインメントでも活用され、スポーツ教室やマルシェなどのイベント、地域のお祭りなども開催される計画です。

 

TOKYO GIANTS TOWNは、単なる野球場にとどまらず、地域に開かれた多目的施設として構想されています。球場を一周できるコンコースやサブグラウンドを一般開放し、公園のようにふらっと立ち寄れる空間を目指しています。これにより、年間を通してにぎわいをみせるエリアを創出する計画です。

 

この新しい構想により、読売ジャイアンツの二軍や育成組織の活動拠点が大きく変わることになります。現在の読売ジャイアンツ球場は、主に三軍用グラウンドとして使用される予定です。

 

TOKYO GIANTS TOWNのグランドオープンは2027年を予定しており、水族館や飲食施設なども併設される計画です。この新しい施設の完成により、読売ジャイアンツのファーム育成システムがさらに充実し、地域との連携も強化されることが期待されています。

 

読売ジャイアンツ球場の詳細情報や最新の試合スケジュールについては、以下の公式サイトで確認することができます。

 

読売ジャイアンツ球場の公式情報

 

この記事では、読売ジャイアンツ球場の魅力や特徴、観戦のポイント、そして未来の展望について詳しく解説しました。プロ野球ファンにとって、この球場は選手の成長を間近で見られる貴重な場所です。一軍の試合とは異なる魅力があり、野球の新たな楽しみ方を発見できる可能性があります。

 

読売ジャイアンツ球場は、プロ野球の裏側を知ることができる特別な場所です。選手との距離の近さ、リーズナブルな料金、そして周辺施設との連携など、多くの魅力を持っています。また、TOKYO GIANTS TOWN構想により、今後さらに進化していく可能性を秘めています。

 

野球ファンの皆さんには、ぜひ一度足を運んでみることをおすすめします。選手の成長を間近で見守り、プロ野球の未来を感じることができるはずです。読売ジャイアンツ球場での観戦は、野球の新たな楽しみ方を発見する素晴らしい機会となるでしょう。